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第73回演劇教育夏期大学

 トキワ松を会場に、今年も2日間の演劇教育夏期大学(主催:日本児童劇作の会)が開催されました。

 演劇教育夏期大学は、演劇や演劇的手法を学校教育に生かすための体験型ワークショップです。地域や所属、年齢やキャリアを超えた学びの会で、今年で73年目を迎える長い歴史があります。
 トキワ松を会場にするのは今回で3回目。会場校の特権!?ということで、本校アフタースクールとコラボした「楽しい劇ツアー」が企画されました。「一体何が始まるの?」「何だかわからないけど面白そう!」と1~3年生10数名が参加しました。

 はじめは小ホール(第3分科会「関係をつくる」)。冒険アドベンチャー?一大テーマパーク?大人たちの本気の表現遊びは迫力満点。ターザンロープで脱出したり、皿回しをしたり、月の石を拾ったり・・・。不思議な世界に入り込んだ子どもたち、大笑いしたり歓声を上げたりしながら思い切り楽しみました!

 次に訪れたのは図書室(第1分科会「脚本をつくる」)。先ほどとは違う静かな空間で、真剣な表情でパソコンに向かう大人たちが。そろりそろりと見学した後、隣の教室で脚本づくり講座が始まりました。「鉛筆と消しゴムの会話」というお題で短い脚本をグループ創作し、発表することに。突然のミッションにはじめはちょっと戸惑いながらも、話し合いを始めるとどんどんアイデアが交わされていき、全グループが見事に創作・発表できました。指導役の大ベテランの先生から「すごいね。よくできたね!」とお褒めの言葉もいただき、みんな嬉しそう。

 最後は3階ホール(第2分科会「劇をつくる」)。じゃんけん遊びでいろんな人と仲良くなったり、劇の題材である〈どろぼう〉にちなんだゲームをしたり。大人が泥棒・子どもたちが警察になっての「どろけい」遊びでは、開始1分も経たずに泥棒全員が牢屋に入れられてしまいました。最後は参加者がつくった短い劇を見せてもらいました。怪談風のオリジナルストーリーに引き込まれ、「ちょっと寒くなった…」という声も。

 二日目は、参加者による発表会を見学。絵本『どろぼうがっこう』(かこさとし作)をモチーフにしたオリジナル劇や、さまざまな表現遊びを凝縮しテーマパーク風に構成した『ジャングリアトキワ松』と、アイデアとチームワーク溢れる発表に拍手喝采。観客席の子どもたちも急遽舞台に上げられたり、感想をインタビューされたりと、愉快な司会者が子どもたちを楽しく巻き込んでくれました。

 「もっと見ていたい!」「僕たちもやりたい!」という声が上がる中、「ここの人たち(=学校の先生たちです!)は一体いつまで遊んでいるの?」という質問も(笑)。確かにひたすら遊んでいるように見えますが、これもれっきとした研修会。参加者はここでの学びや体験をそれぞれの現場に持ち帰っていくのです。

 ツアー以外の時間にも、お昼休憩している参加者たちとお話したり、いつの間にか仲よくなったり。参加者へのメッセージパフォーマンスを考えて披露しに来てくれた子たちもいました。
 素敵な出会いと交流は、まさに夏休みならでは。トキワ松の子どもたちにあたたかく接してくれた参加者の皆さん、ありがとうございました。(校長)

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