劇遊び授業・特別編!
今年も11月に劇遊び授業の特別編を行いました。
プレイキッズシアター代表のむらまつひろこさんとタッグを組み、1~6年生児童と保護者の方々から参加を募っての特別授業です。さらに(公社)日本児童青少年演劇協会主催の「演劇教育ファシリテーター養成講座」の公開研究授業として、教育・劇団・地域活動等の関係者も参集する賑やかな会となりました。
授業のテーマは「想像の世界で遊ぶ」。いつもの劇遊び授業をさらに膨らませ、子どもも大人も一緒になって想像の世界で遊ぼう!という内容です。
まずはおなじみの手遊びからスタート。ひろちゃん(むらまつさん)やトキワ松の先生たちも代わる代わるリーダーに。じゃんけん大会や「手の上の小人」(子どもたちに人気の想像遊び)で子どもも大人も一緒に盛り上がり、一気に場があたたかに!
ひとしきり身体を動かした後、ちょっと一休みしながら「探検、と聞くとどんな場所を思い浮かべる?」と聞くと、「ジャングル!」「海!」「宇宙!」「体の中!」…と子どもたち。「これからみんなで探検に行きます」「エー!?」「やったあ!」子どもたちの顔が一斉に輝きます。イメージの世界で泥んこ道を歩いたり、大きな川を渡ったり、真っ暗な洞窟の中を進んだり…。大人たちが扮する不思議な岩が転がる道や、木のトンネルもみんなで通っていきます。
トンネルをくぐり抜けてひと安心かと思いきや、辿り着いたところは世にも恐ろしい「魔人の家」。お腹を空かせた魔人が帰って来る前に、みんなでお家の中のものに急いで変身!正体に気付かれないようじっとしていると、魔人が「これは何だ?」とじろじろ眺めてきます。お皿にフライパンに食洗器、冷蔵庫がやけにいっぱいあったり、奇妙な形のテーブルがあったり、なぜか卵が転がっていたり。おとぼけの魔人たちは「何か変だなあ…?」と言いながらもまた出かけて行ったとさ。
自由に身体を動かしたりアイデアを出したり、笑ったりドキドキしたりしながら、想像の世界で思いっきり遊んだ45分間。最後はみんな「楽しかった!」と満足顔でした。
授業後の研究会では、「遊びを通して自由になったり楽しくなったりできる」「どの子も自分のストーリーをもっていて、それを丁寧にすくい共有したい」「ルールで縛るのではなく、物語で集団が繋がっていく姿が見えた」「思い切り遊べる場をつくることが大切」「大人たちのあたたかな目が子どもたちを輝かせていた」「遊びの中に学びがある。劇という〈遊び〉ができるのはゆとりがあってこそ。ゆとりある学校でありたい」・・・などの話が出て、こうした活動の大切さを再認識しました。また、「学校の玄関に入った瞬間からあたたかさを感じた」「子どもたちがのびのびしていて、先生たちとの信頼関係を感じた」とトキワ松に対する嬉しいお言葉もたくさんいただきました。
チーム一体となって楽しい授業をつくって下さったむらまつさん&先生方、一緒に遊んでくれた参加者の方々(愉快な大人たち)、そして参加してくれた本校児童と保護者の方々、ありがとうございました。(校長)
~授業後にたくさんご感想をいただきました。一部ご紹介します~
・いろんなものにへんしんするところがたのしかったです。(1年生)
・ふしぎなトンネルがちくちくだったけど、おもしろくて、でも、ちょっとくすぐったかったです。ま人のへやで「だいどころ」と思っていたのがおなじでうれしかったです。(3年生)
・おとなもこどもも先生もそろって遊べる機会はとても少ないので、とてもこの時間が貴重に思えました。遊ぶ内容がとてもおもしろく、そうぞう力もひつようで少し「どうしようかな…」と考えた所もありました。とても楽しい時間を作ってくださり、ありがとうございました。(6年生)
・今回初めて表現活動ワークショップに参加しました。手の上で転がされる(?)ワークは、おたよりなどで見ていましたが、実際にはじまると、子ども達から歓声があがり、みんな大好きなんだと実感しました。私も先生たちの手の上で転がり、子どもに戻ったみたいに楽しく心が解放されました。机上ではできないみんなと一体感を持てる素敵な時間でした。貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。(母)
・表現の日!!息子共どもこの日をとても楽しみにしておりました。心が開いたトキワの子供達はまさに最強!!ルールの中で自分らしさを開放し表現し相手を受け入れ、皆で一つの世界を作ってゆく一つの作品でした。とても面白かったです。心と身体が解放された子供達はキラキラと輝きとても魅力的でした。この想いを大切にスクスクと成長して欲しいです。楽しすぎて時間がたつのがアッという間でした。是非定期的にお願い申し上げます。(母)
・素晴らしい会にお招きいただきありがとうございます。言葉と動きだけで色々な表現ができる学びでした。子供達は自由な発想で楽しんでいました。ありがとうございました。(父)
・子供達の表現力を引き出す演出がすばらしく、自然な表情・表現がでていて素晴らしかった。発言も活発に出ているのは見ていてほほえましくうれしい。魔人やりたい。(父)
・「今回はどんなことをやるんだろう?」そんなことを思っていたはずが、子どもたちは慣れた様子でその世界に入り込み、あっという間に45分が過ぎていました。皆の楽しんでいる様子から、いつも校長先生の特別授業で楽しんでいる様子も想像でき、温かい気持ちになりました。子どもたちの個性豊かな表現力に感心しました。今年も親子で楽しませて頂きました。ありがとうございました。(母)