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「イエス・アンド」の学校づくり

 2学期を目前に控えた夏の午後。
 絹川友梨先生(俳優/インプロ・ワークス代表/桜美林大学助教)をお迎えし、校内研修(ワークショップ)を行いました。絹川先生といえばインプロ(即興演劇)の第一人者。〈イエス・アンドの学校づくり〉と題して、演劇的手法を用いたコミュニケーション・チームビルディングを学ぶという内容です。

 活動のはじめに、まず小グループで今の気持ちを話し合います。
 先生方からは、「どんなことをするのかちょっとドキドキするけれど、身体を使った表現は子どもたちも好きだし参考になりそう」「普段自分からは選ばないジャンルの研修。せっかくの機会だから楽しみたい」といった声が。
 次に「はい・いは・どん」の手遊び。まるで脳トレ?あちこちから笑いや歓声が聞こえ、一気に場が温まりました。

 徐々に人数や空間を広げ、円になって大小さまざまな架空のボールをパスし合ったり、順番を入れ替えながら連なって歩いたり、テーマに基づいて即興で会話をしたり。
 伝えることと受け取ること、さまざまな立場を経験すること、公平に目を配ること、他者を楽しませること、相手を信頼すること、まずは肯定的に受け止めること・・・
 感想をシェアしながら、ワークを通して教室や職員室で大切なことが自ずと見えてきます。

 最後は「思い出の先生」というテーマでグループトーク。車座になり柔和な笑顔で語り合う先生たちの姿は、何ともいえないあたたかなものでした。「私はこの時間が大好きなんです。ずっと続けていたいですね。」と絹川先生。

 2時間ぎっしり、私たちの反応に応じて多彩なワークを繰り広げながら、「いいですね!」「いい雰囲気です!」「フィジカルですね!」「素晴らしい!」と絶えずポジティブワードを投げかけて下さった絹川先生。
 活力が湧き立つ素敵な学びの時間をありがとうございました。(校長)

 ~先生方の感想より~
・相手に興味(好奇心)をもって、前向きにあたたかく会話をすることが大切であると感じました。
・人とのかかわり方の基本として、大切なことを再確認できました。自分はまだまだです。最後にやった5人組のつなげるフリートークみたいな時間は子どもとやっても面白そうです。
・ざっくばらんな雑談を立場関係なくし合える環境があると、円滑に物事が進むと思いました。
・教員という立場で子どもたちと接する時はいろいろ気をつけていることが普段からあるが、職員会議など「対大人」の時も気をつけるべきことの本質は同じかもしれないと思った。
・職員室や教室で、相手に「Yes and」を多用してみようと思います。

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