早いもので、年度最後の月である3月に入りました。
　先週の全校集会で、生活指導部の先生から月目標〈学年のまとめをきちんとしよう〉についてお話がありました。「〈まとめ〉というとどのようなことを思い浮かべますか？例えば、進級テストなど学習に関することもあれば、身の回りを整えていく生活に関することもありますね。そして4月にみんなで立てたクラス・学年の目標について振り返り、改めて達成を目指すことも大事です」…。最後まで丁寧にやり切って気持ちよくゴールを迎えることは、新たなるステップへとつながります。
　「終わりよければすべてよし」ということわざがあります。物事をきちんとやり抜くことの難しさを知るにつれ、このことわざのもつ意味の深さに気付かされます。そして、うまくいかないことやくじけそうになることがあっても、最後まであきらめずにやり切ることによって「全てよし」という境地に辿り着けるのだという、希望と励ましのメッセージとも受け取れます。
　終わりに向かう時は、もうひと踏ん張りの時です。この3月、生活面や学習面、さまざまな場面で「頑張った」「やり切った」と胸を張れるように、日々を充実させていきたいと思います。

　3月といえば、もうすぐ卒業式です。今、放課後の職員室でこの原稿を書いていますが、校庭からは6年生の笑い声が絶え間なく聞こえてきます。窓からは、男女混じってのドッジボールや遠くでは野球やアスレチックで遊ぶ姿が見えます。屈託のない笑顔と夢中で遊ぶ姿は小さい頃と変わらないものの、笑い声の中には声変わりした男子の声も混じっていて、時の流れを感じます。
　卒業式に向けて、３・４・5年生は6年生への〈呼びかけ〉や歌、式典でのマナーなど一生懸命に練習を重ねてきました。また、１・２年生は卒業式の前々日に「6年生を送る会」を企画しています。今週は6年生にとって最後の1週間となりますが、6年生一人ひとりが気持ちよく卒業の時を迎えられるよう、トキワ松の児童・教職員の皆で心を寄せていきたいと思います。（校長）