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母校でエネルギーチャージ

 高校2年生になる卒業生が訪ねて来てくれました。現在郁文館グローバル高校Global Science classに通うKくん(63回生)です。今年1月からオーストラリアに留学中で、休暇で帰国した際に、「懐かしの母校でエネルギーをチャージしたい!」とまず足を運んでくれたのがトキワ松でした。いいお話をたくさん聞かせてくれたのでインタビュー形式でまとめてみました。

—オーストラリア留学について教えて下さい。

高校では、2年生全員が1年間オーストラリア(次年度以降はUSA)・カナダ・ニュージーランドのいずれかに留学します。ホームステイをしながら現地校に通学します。留学中は、家族も含めメールも電話もSNSも日本との繋がりを断つなど、日本の学校からかなり厳しいルールが課せられます。

—退路を断つ、という感じですか。

そうですね。会話はもちろん全て英語ですし、現地校での友達も一からつくらなくてはならず、たった一人で投げ込まれる感じです。相当な孤独を味わいます。また、人種差別を受けることも多く、はじめの頃は精神的にきつかったです。今はだいぶ慣れましたけど…。

—差別というのは、例えばどのような…?

果物の種とか皮とかを投げつけられたり、何か言葉を発するだけで嗤われたり。一緒にいた友達が露骨に馬鹿にされる場面にも遭遇しました。もちろんそんなことをする人ばかりではありませんが、差別をする人は年代・性別問わずにいます。

—差別に遭った時はどうするの?

まさかそんなことをされると思わないので、はじめは驚いて、次に困惑して、最後に悲しみが襲ってくる…という感じです。やり返しても仕方がないので、「ああ、そうなんだ。」と受け流すしかありません。世界の現実を学んでいるのだと思っています。

—将来の夢は?

まだどうなるか分かりませんが、今考えているのは国連の職員です。ユニセフのような教育に関するものや、気候変動など環境に関するもの、ウクライナの件のような国際平和に関するものなどそれぞれ分野があるので、どれを専門にしようかということも考えています。

—改めて、小学生の頃に今の進学先を選んだ理由は?

中学受験を控えいろいろな学校を見る中で、「この学校でしかできないことがある」と思ったからです。英語をやりたかったので、今行っている留学プログラムがあることも大きいです。思っていた以上に過酷でしたが…(笑)。実際に通ってみて、頑張れば頑張るだけ生徒に応えてくれる学校だと感じています。ほぼ直感で選びました。ちなみに、トキワ松を受験した時もそんな感じでした。

—トキワ松を選んだのも直感で?

そうです。まず、母がいろいろ学校を探す中でトキワ松を見つけてくれ、保育園児だった自分も実際に来てみて空気に触れて、「あ、ここがいい」と思いました。その時の感覚は今もよく覚えていて、うまく言えませんが空気感というか肌感覚というか…。

—小学校時代について、どんなことを覚えていますか?

何だろう…。特に何かの出来事というよりも、教室の景色とか、授業中の雰囲気とか、黒板や学級通信の先生の文字とか、そういうものを鮮明に覚えています。今日は久しぶりにトキワ松に来ましたが、その時と雰囲気が全く変わっていないなと思いました。

—次の帰国はいつ?

12月に帰国します。久しぶりにトキワ松に来てたくさん元気をもらったので、残りの留学生活も頑張れそうです!夏の同窓会に出られなかったので、今度は同期の友達とも会いたいです。今日はお忙しい中お時間をつくって下さり、ありがとうございました。

—こちらこそたくさん元気をもらいました。会いに来てくれてありがとう。応援しています!

 卒業後の活躍を聞くだけでなく、こんな風に羽休めに来てくれるのもまた嬉しいことです。一緒に懐かしの校内を巡っていると、「だあれ?」「ぼくたちの先輩?」「英語話せるの?すごい!」「英語で自己紹介して」…と行く先々で子どもたちと自然に交流が始まり、それもまたトキワ松らしい光景でした。(校長)

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