今年度より、校長特別授業として〈劇あそび〉を全学年で学期に1回ずつ行っています。5月からスタートし、先日、今学期の全クラスの授業を終えました。

　「校長先生の特別授業って一体何をするのかな…？」と、はじめは少し緊張気味の子どもたち。挨拶の後、「今日の授業は…遊びです！」と話すと、「やった～！！」と歓声が上がります。遊びといってもいろいろなものがありますが、この時間は〈ここにいるみんなで楽しむ遊び〉〈身体を使ったり自分たちで工夫したりする遊び〉をすることを伝え、さっそくスタート。

　まずは手遊びから。今回は「１・２・３♪２の４の５♪３・１・２の４の２の４の５♪」という手遊びをやりました。スピードアップすると高学年でもなかなか難しく、みんな真剣！後日、「家で練習してできるようになったよ！」と報告してくれる子たちもいました。

　次にじゃんけんゲーム。〈後出しじゃんけん〉や〈３じゃんけん〉で、徐々に子どもたち同士のコミュニケーションを広げていきます。

　さらに、想像の世界で楽しむ〈手の上のこびと〉（1～3年）、輪になって遊ぶ〈泥棒と警官〉（4～6年）で盛り上がり、小ホール中に笑い声と歓声が響きます。

　「劇」あそびということで、遊びの中に少しずつ表現の要素を増やしていきます。即興ジェスチャークイズ〈何て言っているの？〉では、「なるほど！」という表現や面白い表現が次々と見られ、ますますひとりひとりの個性が光っていきます。

　その後、ランダムにグループ分けをし、いよいよメインの「ミニミニ劇場」です。グループごとにくじで引いたお題をジェスチャーで表し、クイズ形式で発表します。

　楽しく遊ぶ中で、子どもたちは想像力・発想力・表現力を働かせ、また、友達と自然に協力し、互いの違いやよさを認め合っていきます。そして、学校全体で掲げている〈一人ひとりの個性を大切にし、よさを伸ばす〉〈互いに認め合い、高め合える集団づくり〉という目標に近づくことができます。

　全学年で劇遊びを行うのは今年度初めての取り組みですが、どの学年も子どもたちの反応のよさと盛り上がりに感激・感動しました！「すごく楽しかった」「早くまたやりたい」「次は何をやるの？」という声もたくさんもらい、二学期には何をやろうかと今からわくわくしています。（校長）