3年生の俳句(2学期)
3年生の俳句(2学期)
~<時化の「海の教室」>~
3年生2学期の校長俳句授業は、コロナ感染症の影響を見込んで、いつもは1学期に行う宿泊行事「海の教室」での俳句づくり。前日から行事に合わせるように晴れ上がった関東地方。目的地の南房総も東京と変わらずの冬晴れでした。
ところが、3年生を乗せたバスが東京湾に近づくと予想以上の風の強さで、海はいわゆる時化の状態。沖に白波が立ち、次々と岸に押し寄せてきます。地引網体験の地、岩井という所についた時にはさらに強まっている感じでした。
そのため、地引網の漁船が海に出られずに午前中に予定していた地引網体験は、中止となりました。子ども達はとてもがっかりしましたが、体験をする砂浜まで連れて行って、実際に自分の目で時化の海を見て海際のさらなる強風を体験したら納得。気持ちの切り替えもでき、代わりに、このあたりで有名な「房州うちわ」づくりを体験しました。少し難しかったのですが、3年生は粘り強く頑張り、作った団扇をお土産に持ち帰りました。
その後は、ホテルで開校式やお風呂、夕食とすませ、ホテルの大きな部屋で俳句作り。今日一日、お世話になった南房総の自然に対しての〝あいさつ〟としての俳句を、自分らしい言葉で表現しました。
「海の教室」は2日目へと続くのですが、1日目だけの俳句をいくつかクラス毎に紹介します。
(松組) | バスの中まっさおな海こごえるな 海がんですながとんでて雪みたい 秋の千葉海をみながらあるいてる 寒い海水平線は見えるんだ 冬のへやたのしかったようちわ作り 冬の風なみからうさぎはねるよう 冬の千葉かいがらだらけ海きれい さむい風つめたい外でろてんぶろ 海の水冬の風きてくもってる 海のなみみんなのわらいととんでいく へやの中よるのけしきがハワイだな |
(楠組) | 地引きあみできないけれどよいてんき 冬の日にかいがらひろいたのしいな ろてんぶろさむい時にはとてもあつい 後もどり風が強くてろてんぶろ 冬の海きれいな水色のみたいな バスからはあたり一面海のなみ 寒い日に東京タワーとスカイツリー ろてんぶろ外の空気でひやされる 冬の海カモメがいっぴきとんで行く 目に入る小さなすなが海の風 海の近くカモメはとてもさむそうだ |