ipadの投句箱 11月
11月の俳句を紹介します。今回も保護者の句が集まりました。以下、保護者に文書で出したものを、転載します。俳句は個人情報保護のため、名前を伏せてありますが、ぜひご覧ください。
十一月の投句箱(令和三年十二月三日)
~おうちのひとと、よみましょう。~
校長 栗林 明弘
十一月は遠足や宿泊行事、そして親子運動会がありましたので、これらの俳句も少しありますが、やはり、いつもの生活の俳句が多かったように思います。ぜひ、友達の俳句を読んで、十七音で表現された十一月の世界を想像し、味わってみて下さい。
ところで、今月は学校でおもちつきもありますし、クリスマス、おおみそかと特別な日があります。また、来年の一月はお正月という特別な日も続きます。どれも、みんな俳句の季語(季節を表す言葉)になっていますので、これらをもとに俳句を作るのもおもしろいですよ。私は、お正月には必ずお正月の俳句を作って、年賀状に書きそえるようにしています。
ここで、十二月、一月の、特別な季語を少し上げてみましょう。
十二月 | クリスマス、クリスマスツリー、クリスマスケーキ、クリスマスカード、クリスマスイブ、サンタクロース、おもちつき、、おおそうじ、すすはらい、おおみそか、除夜(じょや)の鐘(かね) |
一月 | 新年(しんねん)、元日(がんじつ)、初日の出、初富士、初もうで、お正月、お年玉(としだま)、年賀状(ねんがじょう)、お雑煮(ぞうに)、おもち、かがみもち、こままわし、はねつき、たこあげ、すごろく、かるた、かるた取り、門松(かどまつ)、松かざり、初夢(はつゆめ)、書初(かきぞ)め、初もうで、初げいこ、七草 |
まだまだ、あるかもしれませんが、この中から作れそうな季語をさがして、自分だけの俳句を作ってみて下さい。
さて、以下、いつものように、十一月の俳句のすぐれた句の中から、一人一句に限ってのせました。保護者等も一句のみとしています。それから、今月はロイロノートに「十二月・冬休みの投句箱」として作ってあります。しめ切りは来年一月十日です。
一年 | かぜにゆれ すすきがとりの はねみたい さむ空に アメ玉みたいな あさの月 どんぐりをひろってみたよぼうしつき なかやすみ おちばあつめて ひみつきち てんきのひ あすれちっくで ころびなく たのしみだ ゆきはふるかな やつがたけ みかんがり 「真知」は一きろ ふとったな もういいかい あまくなったか ほしがきさん |
二年 | ねぇ聞いて ふんでる落ち葉の 大がっしょう さむい朝 冬の寒さだ ねむくなった こうようの 葉っぱで合戦 楽しいな 玉入れで 作戦せいこう 三個入る 秋の空 夕やけ雲が もみじ色 さつまいも 甘いのがおいしい お味噌汁 やきいもを 三等分じゃ 足りないよ もみじの木 だんだん赤に へんしんだ 夏の葉が 赤や黄色に 染まる秋 鳥さんに さいごのかきを おすそわけ まぶしいよ 金にきらめく いちょうの木 いちょうちる えだゆらゆらの 都営バス |
三年 | しもつきにやっとできたよ運動会 運動会記念ドングリ持ち帰る 運動会負けて悲しい次こそは |
四年 | 月光が吐く息照らす帰り道 すさまじき拍手喝采シャチのショー |
五年 | じはんきもホット対応にきせかえかな |
六年 | 満月がひときわ際立つ夜散歩 |
一年保護者 | 紅林檎緑葉の隙に蒼の空 まんじゅうはみどりのお茶でと請う息子 枝払い厚き葉の陰赤い柿 小松菜の間引きもうれし今朝の膳 山の奥家族みんなで栗拾い 孫よりも胸が高鳴る運動会 無花果はどの花よりも香り立つ 遊び尽き池にゆらめく秋の月 はなたれたそろそろふゆがくるのかね |
二年保護者 | 月明り障子の向こうの銀杏散る 憂国忌虚空にひびく葉音かな 衣更え姿も気分も秋仕様 |
三年保護者 | 外湯まで番傘借るや冬はじめ |
※いつものことですが、すべての俳句及び作者名の誤字、脱字、表記の仕方等も含め、失礼の段はご容赦下さい。