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卒業生が語るトキワ松の魅力

 9月13日の学校説明会では、今年もお二人の卒業生が小学校時代を振り返りながら「トキワ松の魅力」についてスピーチして下さいました。

 一人はR・Oさん(63回生/2019年卒)。トキワ松学園中学高等学校を卒業し、現在は上智大学に在学中です。小学校生活は「充実した毎日でたくさんの学びに溢れていた」、そして「日常の些細な積み重ねが、トキワ松で過ごせて良かったという確かな思いに繋がっている」と話してくれた奥田さん。トキワ松の良さを3つ挙げながら、以下のように語ってくれました。
 「一つ目は、当たり前のことをきちんと習慣として身につけさせてもらえたこと。挨拶や話の聞き方など基本的なことから、提出物を出す際のマナーなど、小学校で教わったことを中高で実践していたら褒められることが多く、成長とともに教わったことの価値と有難みを感じました。二つ目は、少人数であること。先生やクラスの友達、上級生や下級生とも仲が深まりやすく、行事や学年の節目でも過度に緊張することなく、自分らしく自然体で過ごせました。楽しみながらたくさんの経験ができた行事の中でも、特に全校遠足や学校宿泊は、少人数のトキワ松ならではのよさを感じます。三つ目は、本当に素敵でいい先生が多いということ。児童のことを第一に考えながら行動し、叱る時と褒める時のメリハリのある指導をどの先生も自然に行っています。校庭で一緒に遊ぶ、宿題を丁寧に見るといった日常の指導から、卒業後の先を見据えたアドバイスまで、本当にありがたいと痛感しています。時には第二の親のように、時には友達のように、先生方が築いて下さった先生方との信頼関係は卒業後も続いていて、学校に帰った時には変わらず温かく迎えて下さいます。」
 最後に、「私にとってトキワ松は単なる母校ではなく、また帰ってきたいと思えるような優しさとぬくもりで溢れる特別で素晴らしい場所です。」と結んでくれました。小学校時代の学びや日常のやりとりの一つ一つを大切に受け取りながら、自身の成長に繋げてきたOさん。飾らないまっすぐな言葉にはトキワ松への愛が溢れていて、聞いている私も胸がいっぱいになりました。

 もう一人は、永井祐介さん(42回生/1998年卒)。旧校舎を卒業した最後の6年生であり、娘さんが本校を卒業した保護者でもあります。永井さんは成蹊中学高等学校を卒業後、ロンドンのアートスクールに入学し、現在はアート関係のお仕事をされています。
 卒業生として保護者として、それぞれトキワ松で過ごした6年間。共通して強く感じることは、行事・イベントの多さだそうです。「先生方の熱意が強く子どもたちは毎年楽しみにしており、保護者も多く関わりながら一緒に楽しむことができました。例えば児童生徒や先生方、保護者総出で盛り上げるバザーは熱気がすごく、自分が小学生の頃に抱いたワクワク感はこうしてつくられていたのだということ、そしてそれが今も変わらず続いていることを感慨深く思います。」と語って下さいました。
 保護者としてのお話では、「保護者が子どもたちの様子を見る機会が多いため、自然に保護者同士も仲良くなり、自分の娘だけでなく同級生のみんなが大きくなっていく様子を一緒に見守っていく感覚がありました。娘が在学中にコロナ禍に見舞われましたが、先生方はできる限りの行事を行い、子どもたちが楽しんで過ごせる環境を何とかつくり出そうと努力して下さいました。」と。また卒業生としては、「自分も娘も同じ担任の先生に受け持ってもらえたことに、運命的なものを感じました。休み時間に遊んでもらったこと、キャンプファイアーで先生のギターで一緒に歌ったこと、日常のふとした瞬間に触れた先生の優しさ、物事の見方についての示唆に富む話など、先生とのあたたかな関わりが今の仕事や人生に繋がっていることを感じます。そしてそれは自分だけでなく、仲間たちそれぞれにも先生との思い出が深く残っているようです。毎年のバザーでは、歴代卒業生たちが先生方に会いに来て楽しそうに話している姿を見かけますが、小学校時代の先生とは、接していると思わず子どもの頃に戻って素の自分を曝け出してしまう、生涯にわたる貴重な存在です。」と話されました。
 最後に、トキワ松の目標である〈健康・感謝・親切・努力〉について、「大人になった今、またコロナ禍を経験したことにより、一見当たり前のようなこの言葉の重みと大切さを実感しました。トキワ松ファミリーの一員として、自分と娘をあたたかく見守り育ててもらった小学校に深く感謝しています」と語って下さいました。ご自身の小学校時代から、保護者として娘さんの卒業を見届けるまでという、長いスパンでの母校への思いを聞かせて下さった貴重なスピーチでした。

 今回のオファーに対し、お二人とも「喜んで!」と即答で引き受けて下さり、心のこもった素敵なお話を聞かせて下さいました。さらに、会の後には参加の方からのさまざまなご質問にあたたかく丁寧に答えて下さいました。ありがとうございました。(校長)

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